関東の奇祭!茨城県の古河市で毎年開催している古河提灯竿もみまつりのレビュー記事です。
第159回(2019年・令和元年)の祭りを見学してきました。
奇祭と呼ばれるだけあって独自の文化が根付くとても面白いお祭りでした。
イベント概要
名称:古河提灯竿もみまつり
(こがちょうちんさおもみまつり)
日時:2019年(令和元年)12月7日(土)
16:15~20:45
場所:JR古河駅西口周辺
問合せ:古河市観光協会
0280‐23‐1266
公式HP:
スケジュール
16:15子どもパレード出発
16:50開会式
17:15~17:45子ども部門(1部・2部)
18:00~19:45大人部門(予選A・Bブロック)
住所及び地図
茨城県古河市本町一丁目1
アクセス
【電車】JR宇都宮線 古河駅西口より徒歩1分
【電車】東武日光線 新古河駅東口よりタクシーで5分
【車】東北自動車道久喜ICより約30分or館林ICより30分
【車】圏央道境古河ICより約35分
古河提灯竿もみまつりとは?
市内各団体が、20メートル近い竹竿の先につけた提灯を激しく揉み合いながら、相手の提灯の火を消し合う祭りで「関東の奇祭」と言われております。
古河市観光協会のホームページより引用
つまり「提灯(ちょうちん)」をつけた竹「竿」を「もみ」あいながらいかに早く相手の提灯の火を消すかを競いあう「まつり」が古河提灯竿もみまつり。
江戸時代に古河藩領だった栃木県野木町の野木神社の神事にともない、提灯を持ちご神体を迎える際に寒さをしのぐために身体を揉み合ったのが始まりとのこと。
その名残で今もこの行事を「おかえり」と呼ぶことも多いそうです。
決戦の場は4mほどの幅の通路
提灯竿もみまつりのメインである競技はこちらの幅4mほどの通路で行われます。
両サイドには競技に使用する竹竿をくくり付ける支えを組んでいます。
こっちがメイン?酒盛り!
会場の通路のすぐ脇にはそれぞれの団体のブースがあり、競技の前の景気づけに予断がありません。
こっちがメインの人もいっぱいいそうですね。
趣向を凝らした各団体の提灯
20mほどある竹の先には提灯がくくり付けてあり、提灯には各団体が趣向を凝らした絵が描かれています。
高いところにあるので、目を凝らして観ないと分かりませんが、各団体のこの提灯の絵柄を観察してみるのも良いかも。
決戦の前の準備
決戦が近くなってくると、各団体が準備を始めます。
高さ15mほどのところで支えと竹竿を留めている紐を外しています。
大人二人が乗っても大丈夫な竹の支えの強さと、余裕しゃくしゃくで登っているお兄さん方に驚き。こわそぉ
竿を取り外したら、今度は横に倒して火を付けます。
竹竿自体が重たい上に、団体によっては支える方々が酔っ払っていたりするので、火を付けるのも一苦労な様子。
提灯自体が燃えてしまっても負けとなるため、燃えにくくするために火のついた提灯の周りに水を掛けていました。
興奮の揉み合い!競技開始
ベテラン(確か10年以上任されているとか言ってた)の司会の人の掛け声とともに競技が始まります。
勇ましい掛け声とともに競技に参加している屈強な男たちが竹竿をぶつけ合います。
ルールは単純で、提灯の火が途中で消えるか、燃えてしまったら負け。
残った者だけが勝者というサバイバルゲーム。
提灯が付けられたメインの竹竿を下の何又にも分かれた竹竿で操り、竹竿をぶつけ合います。
息が合っていなければ動かす事もできなそうな代物を勢いよくみなさんぶつけ合っていたので、この日のために練習を積まれているのだと思います。
ちょっと危険なところもまつりの魅力?
提灯をぶつけ合うというなんとも原始的な戦いなので、当然、提灯が燃えてしまう事もあります。
この日も提灯の燃えた火の粉が客席の方までに落ちてきたりしていました。
私がいた時はありませんでしたが、場合によってはコントロールが利かなくなった竹竿が倒れてくるなんてこともありそうです。
「自分の身は自分で守って」「お子さんがいる場合には親御さんが守って」なんて防災アナウンスみたいな注意喚起も司会の方からありました。
そんなちょっと危険な匂いがしてハラハラ、ドキドキするのもこの祭りの魅力と言えそうです。
(みなさん安全を十分考慮してみなさん競技に望まれているとは思います)
子どもパレード手作り提灯
子どもパレードは16:15~おまつりの一番最初に行われます。
中には手作りの提灯を持ってパレードに望んでいる子供達もいました。
山車も出てたりしました。
古河マルシェも同時開催
古河マルシェ(16:00~21:00)も同時開催していました。
古河マルシェは公式のFacebookに
「人とお店と地域がつながるマルシェ」
毎回テーマごとに地元(古河市他県内)と隣接する三県からも美味しいお店や特産品を集め、生産者とお店とお客様がつながるマルシェです
との説明がありました。
後から調べてみると、この古河提灯竿もみまつりだけでなく、古河市内の色々な場所で年に4~5回くらいのペースで開催しているようです。興味のある方は下記から。
この日は日本酒の飲み比べセットや
これまたおつまみに合いそうなお店がいっぱい出ていてのんべえにはたまらない。
車で来ていたので飲めなかったのが非常に残念でしたが、こちらも大繁盛でした。
まとめ
20mもの高さの竹竿に提灯をくくり付け提灯同士をぶつけ合うという、なんとも原始的で、起源を聞いてもなぜそのように進化したのか分からないようなお祭りですが、意味のないもの、非効率なものを排除してきた現代においてこのようなおまつりが残っているというのはとても貴重に感じました。
まさに奇祭!
揉み合い自体一見の価値ありですし、お酒を飲んでワイワイできそうなお祭りなので是非みなさんもお出かけしてはいかがでしょうか。