群馬県、栃木県、埼玉県の境界が館林のお隣の板倉町にあり、整備され始めたとの情報を聞きつけ、栃木市で家族の用事を済ませた後、寄ってみましたので報告いたします。
1.三県境とは?
三県境とは3つの都道府県境が1点に集まる境界点のことです。全国に48か所存在しているという3県境もそのほとんどは山の頂上であったり、河川の中央だったりと、簡単にはいく事ができない場所にあるそうです。
そんな中、群馬県・栃木県・埼玉県の3県の県境であるこの1点については、簡単に歩いて行ける平地にあり非常に珍しい事から全国的にも注目されている場所になっているようです。
2.なぜ平地に三県境があるのか?
通常山の山頂や川の中央などに存在している3県境がなぜこの地にだけ平地にあるのでしょうか?
実はこの場所も昔は渡良瀬川の中央だったそうです。かつて「海老瀬の七曲がり」と呼ばれるほど洪水の多いこの地は、明治43年から大正7年着手された渡良瀬川の大改修工事によって大きく川路を変更。さらに土地改良で2mほど埋め立てられ平地の三県境が出来上がったのです。そうした「川路の変更」と「土地改良」という途方もない大工事により平地の三県境ができた事を思うとありがたみ感じる事ができますよね。
3.はっきりした境界
2mも埋め立てられた事から3県の境界という重要な場所であるにも関わらず、長年境界がはっきりとわからない状態だったとのこと。2015年頃から訪問者が増えた事で、関心が高まり、2016年4月1日に2市1町合意のもと、三県境が確定したそうです。
4.平成30年4月7日に遊歩道整備完了
平成30年4月7日に栃木市側の遊歩道が完成。(今回の写真は平成30年4月29日に撮影したものです)上の写真の右側が砂利敷きではありますが、3~4台ほど止められる駐車場になっていました。滞在時間20分ほどでしたが、その間にとちぎナンバー、群馬ナンバーはもちろん、大阪ナンバーや湘南ナンバーの車も来たりしていました。また、北側には北川辺の道の駅があり、そこから歩いてきたと思われる人たちが続けてきており、2市1町の狙い通り盛り上がりを見せている感じがしました。
しっかり3歩で3県を行けるようしっかり整備されており、みんなここで記念撮影をしていました。
加須市は道の駅きたかわべとの接続を計画、板倉町もパンフレットを作成するなど、盛り上がりをみせている「三県境」。これからのそれぞれの市町の展開に思わず期待をしてしまった現地見学でした。
5.三県境に行くには?
電車を利用の方は 東武日光線 柳生駅から徒歩5分程度で行けます。
車で来る方は カーナビ住所検索で「埼玉県加須市小野袋941−5」と検索するか、道の駅きたかわべに車を停めて歩いて行く(やはり徒歩5分程度)のが良いかと思います。